炎撮影のやりかた②~事前に準備するもの~

※この記事は、群馬県にあるMaa Studio Grayさんで炎撮影をすることを前提に書いています。

第2回に当たるこの記事では、炎撮影に際して準備しておくといいものについて紹介します。あわせて、既にスタジオさんにあるものも紹介していこうと思います!

事前準備

炎撮影は特殊撮影の中でも特に変わり種です。他の撮影では使わないようなものが色々と必要になります。

全体共通

上の段に書いてあるのは、これまでの経験からどんな炎撮影にも共通して必要になってくると思ったものです。

オーナーさんが綺麗にしてくれていますが、スタジオ内はいたるところが煤で汚れています。そのため、スタジオ内の物を移動させる時などは軍手があると手が汚れにくく便利です。それでもどうしても手はだんだんと汚れてしまいます。ウェットティッシュを多めに用意しておくとすぐに手が拭けてよかったです。

マスクは出来る限りつけましょう。コスプレイヤーさんも、撮影中以外はなるべくつけておくことをお勧めします。一日中つけていても、撮影が終わるころには、マスクが真っ黒に汚れていますので。それだけの煙を、撮影中は直に吸っているということです。(因みに、鼻の穴にウェットティッシュを突っ込むと、真っ黒になります笑)

また、撮影が終わった後は来ている衣装やウィッグが灰塗れ…なんてことがおおいにあるので、汚れた衣装を入れるビニール袋は必須。いぶされたようなにおいもついてしまうので、消臭スプレーを持っていくと衣装だけでなく、帰り道に周りに匂いをふりまかずに済みます(笑)

下の段には、撮影内容や季節に応じてあるといいものを記載しました。

バインド線や針金は、例えば炎を背後の高い部分に作りたい時などに使います。スタジオの左右の壁に金具が取りつけてあるので、そこに針金を渡して新聞紙や段ボールを吊るすのがオススメです(下図参照)。最近は、針金の代わりに細長い鉄パイプを渡せるようにスタジオ改造が行われたので、パイプが写らない画角の写真を撮る時はとっても便利になりました。ペンチは言わずもがな、針金を切る用です。スタジオにもあったような気がしますが、見つからないこともあるので持参するのがベター。

また、Maa Studio Grayさんは半屋外のスタジオです。更衣室以外空調はありません。なので、夏場は暑さ対策、冬場は寒さ対策が必須になります。ジェットヒーターやダルマストーブがあるので、冬場は比較的暖を取ることもできますが、夏はしっかり各々で対策することが重要になってきます。

スタジオにあるもの

撮影に必要なもので、スタジオにあるものの一部を記憶の限りご紹介します。(ほぼ確実にいつもあるやつ)

  • チャッカマン
  • 針金(過去何度も使用したもの。十分使える)
  • 脚立
  • カメラや小道具をおける台
  • 膝上くらいの台(脚立みたいなやつ)
  • 荷物を置くデスク×2(入口付近)
  • 定常光(八角形のやつ)
  • ジョウロ×2(灯油用)

コスプレイヤーさん向け注意点

一番火に近いのはコスプレイヤーさんです。安くないお金を払っていますし、いいものにしたいのは間違いありませんが、無理しすぎて怪我をしないよう、十分に注意してください。

熱くて無理だと思ったらすぐに火から離れる煙を吸って具合が悪くなったら十分な休憩をとる・水分補給をする。これを絶対に忘れないで下さい。

また、どんなに気を付けても、物が燃えれば煤が出ます。完全に衣装を綺麗な状態に保つのは難しいでしょう。ある程度、汚れる覚悟で撮影に臨むのが大事です。逆に、血糊もばんばん使うような臨場感あふれた撮影にこれほど適した環境もないので、そういうのが理想の方はどんどん汚れるといいと思います。(Grayさんは床に滴るくらいの血糊もOK。でも壁は跡が残るのでNG)

カメラマンさん向け注意点

撮影中は、灰がめちゃくちゃ舞います。コスプレイヤーさんも汚れますが、カメラマンさんもセッティング時・撮影で膝をついた時等、特に汚れますので、着替えは必須です。煤汚れはなかなか落ちませんので、汚れてもいい服を用意するのがおススメです。

またカメラもたくさん灰を被りますので、撮影後はしっかり綺麗にしてあげてください。


他にも思いついたら追加していきたいと思います!

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